僕は若宮中の定期テストが終わるたびに、

問題用紙・模範解答を回収している。

だから教室には、

僕がにっさい校の担当になってからの３年分と、

それ以前のものがちらほらと残っている。

回収したテスト問題を見ながら、

「この問題って学校ワークにあったよな」

「これ、教科書の隅に小さく書いてあったやつだ」

「この先生って必ず英作文出してくるよね」

というように、毎回分析をしているわけだけども、

どのテストにも共通している点は、

教科書と学校のワークからほとんど出題されている

ということだ。

つまり、

定期テスト対策でまずやらなくちゃいけないことは、

教科書の理解度と、学校ワークの完成度を高めることなんだ。

「この部分がわからないから教科書を見返してみよう」

「解けない問題があるから学校ワークをもう一周しよう」

「解ける問題も増えてきた。何か違う問題にも挑戦してみよう」

「ここは先生に質問したほうがいいな」

そうやって、

理解度・完成度を高めるために、自分は何をすればいいのかを考え、行動に移す。

僕は、これこそが勉強だと思っている。

実際、成績の良い子たちはそれができている。

そうしようとしている子たちの成績は伸びる。

だから、

定期テストの過去問を配って、

「これさえ完璧にしておけば、テストで80点取れるからね」

「この過去問で出題されている内容だけやっておけばいいから」

といった指導は一切しない。

子どもたちが頭を使う機会を奪いたくはないからね。

頭を良くしたいのなら、

頭を使わなくちゃダメだよ。

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教室長　中村